Claudeのメモリ機能に「何を覚えさせるか」の決め方
※本記事はプロモーションを含みます
Claudeに相談するたびに、「私は個人でWebサイトの制作をしています」と、自分の仕事の説明から始めていませんか。
反対に、前の相談で話した内容をClaudeが覚えていて、少し驚いた方もいると思います。
Claudeの「メモリ機能」は、無料プランでも最初から「オン」になっています。
説明の手間が減る一方で、お客さまの案件の背景も、Claudeが覚える対象に含まれます。
今回は、Anthropicが2026年8月25日に発表したメモリの更新を入り口に、Claudeに覚えさせる情報を仕分ける方法をお伝えします。
結論から言えば、「覚えさせてよい情報」「プロジェクトごとに分ける情報」「シークレットチャットで扱う情報」の3つに、先に分けておくだけです。
Claudeのメモリ機能は、無料プランでも最初から「オン」になっている
メモリは、会話の中から「仕事上の役割」や「進めている案件」といった背景を覚え、次の会話に活かす機能です。
メモリの既定値は、Free(無料)・Pro・Maxのプランでオンです。
8月25日の更新では、覚えた内容をトピックごとに編集できる画面と、センシティブ(機微)な話題を含めるかどうかの設定が加わりました。
あわせて、Claudeが覚えた内容は、有料プランの機能のうち、クラウドで動く作業とも共有されるようになりました。
公式ヘルプでは、Claudeが覚える内容の例として、次の5つが挙げられています。
①仕事上の役割や背景。
②仕事と生活に関わる人や場所。
③やり取りの好みや、仕事の進め方。
④技術面の好みや、プログラムの書き方。
⑤プロジェクトの詳細や、進行中の仕事。
健康や宗教、政治といったセンシティブな話題は、設定でオンにしない限り覚えません。
政府発行のID番号や金融口座番号などは、頼んでもメモリには保存されません。
あわせて押さえておきたいのは、次の3つです。
①チャットを削除しても、その会話から作られたメモリは自動では消えません。消したい内容は、設定のメモリ画面で1件ずつ削除します。
②センシティブな話題の設定は、その話題を「メモリに残すかどうか」を決めるものです。会話が学習に使われるかどうかは、プライバシー設定のモデル改善の項目で設定します。
③メモリを止める方法は2つあり、「一時停止」は覚えた内容を残したまま使うのを止め、「リセット」は覚えた内容をすべて削除します。リセットは元に戻せません。
※利用環境や料金プランは変わることがあります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
- メモリの説明(Anthropic公式):https://support.claude.com/en/articles/11817273-use-claude-s-chat-search-and-memory-to-build-on-previous-context
- リリースノート(Anthropic公式):https://support.claude.com/en/articles/12138966-release-notes
Claudeに覚えさせる案件の情報は、お客さまごとのプロジェクトに分けておく。
営業時代、担当の単位は「店舗」だった
私は大手メーカーの営業として、百貨店やGMS(総合スーパー)、専門店、地方の小売店を担当していました。
担当の単位は、売り場でも人でもなく「店舗」です。
商談の相手は、百貨店では商品バイヤー、GMSでは本部のマーチャンダイザーやバイヤーでした。
商談には、自社の「販売実績データ」をそろえて持っていきました。
地方の店舗や専門店では、地域の特性や店舗の規模に合わせて提案を変え、担当店舗の売上を10%伸ばしました。
Claudeに相談するときも、お客さまごとに分けて相談します。
お客さまごとに「プロジェクト」を作っておけば、ある案件のプロジェクトで話した内容が、別の案件や普段のチャットに持ち込まれることはありません。
プロジェクトごとにメモリが分かれているためです。
Claudeのプロジェクトは無料プランでも作れますが、作成数に上限があります。
- プロジェクトの説明(Anthropic公式):https://support.claude.com/en/articles/9517075-what-are-projects
出荷前の最終検品は、いつも「自分の目」だった
私は家業を承継したあと、自動車部品加工業へ事業転換しました。
加工していた自動車内装パネルは、キズや汚れ、破損といった「1ミリ」の加工崩れも許されない品質基準でした。
出荷前の最終検品と出荷確認は、いつも自分の目で行っていました。
どれだけ丁寧に仕上げたつもりでも、確かめるまでは、出荷してよい状態かどうかは分かりません。
出荷前に自分の目で確かめていたのと同じように、Claudeが覚えた内容も確かめてから使います。
「たぶんこう覚えているだろう」と思い込んだまま、使い続けないほうが安全です。
覚えた内容はトピックごとに一覧できるので、ときどき自分の目で確かめ、違っている内容は直しておきましょう。
Claudeでの情報管理を3つに分ける
仕分けの考え方は、次の3つです。
✅ ポイント1:覚えさせてよい情報
自分の仕事上の役割や、やり取りの好み、仕事の進め方です。
会話のたびに説明し直していた内容は、メモリに覚えさせたほうが、相談を早く始められます。
✅ ポイント2:プロジェクトごとに分ける情報
お客さまごとの案件の背景や、進行中の仕事の詳細です。
お客さまごとにプロジェクトを作り、その案件の相談はプロジェクトの中で進めます。
✅ ポイント3:シークレットチャットで扱う情報
チャット履歴にもメモリにも残したくない相談です。
シークレットチャットで話した内容は、チャット履歴にもメモリにも残らず、学習にも使われません。
ただし公式ヘルプによると、会話データ自体は30日間保持されます。
シークレットチャットはプロジェクトの中では使えず、プロジェクトの外で始めるチャットで使えます。
- シークレットチャットの説明(Anthropic公式):https://support.claude.com/en/articles/12260368-use-incognito-chats
Claudeでの情報管理をこの3つに仕分けるときは、次のプロンプトが使えます。
お客さまの名前は入れず、普段Claudeにしている相談の「種類」だけを書き出してください。
シークレットチャットを使えば、仕分けの相談そのものもメモリに残りません。
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# 役割
AIへの相談内容を、覚えさせる範囲ごとに仕分ける担当者
# 背景
私は〇〇(業種)の仕事をしています。
Claudeには、メモに書いた種類の相談をしています。
# メモ
- 相談の種類:〇〇
- 相談の種類:〇〇
- 相談の種類:〇〇
# 依頼
メモの相談を、次の3つに仕分けてください。
①メモリに覚えさせてよい相談。
②お客さまごとのプロジェクトで扱う相談。
③シークレットチャットで扱う相談。
# 制約
- メモに書かれていない相談を推測で追加しないこと。
- 判断に迷う相談は、3つのどれかに無理に入れず「要確認」とすること。
- お客さまの名前や連絡先の入力を求めないこと。
# 出力形式
- 仕分け先ごとの箇条書き
- それぞれを仕分けた理由(1行)
- 要確認の相談と、確かめるべき点
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返ってきた仕分けは、そのまま決定にしないでください。
お客さまとの契約で決めている情報の扱いがあれば、そちらを優先して最終的な仕分けを決めます。
「覚えさせてよい情報」「プロジェクトごとに分ける情報」「シークレットチャットで扱う情報」の3つに仕分ける。
まとめ:Claudeのメモリは「任せきり」ではなく「確かめて使う」
Claudeのメモリは、無料プランでも最初から「オン」です。
仕事の説明を繰り返す手間が減る一方で、お客さまや案件の背景も覚えていきます。
「覚えさせてよい情報」「プロジェクトごとに分ける情報」「シークレットチャットで扱う情報」の3つを、先に分けておきましょう。
私はいま、AIに任せる仕事が増えていますが、最終確認だけは必ず自分の目で行っています。
メモリも同じで、Claudeが何を覚えているかを確かめるのは人間の役割です。
まずは設定のメモリ画面を開き、いま何が覚えられているかを見てみてはいかがでしょうか。
AIに任せる範囲を決める前に使える特典
Claudeに何を任せ、何を自分で確かめるかを考えるときに使える特典を、LINE公式アカウントでお渡ししています。
① 「AIエージェント」スタートアップガイド:機密・個人情報の保護など、AIに任せるときの注意点の章があります。
② AI×ひとりビジネスロードマップ:職業訓練校から自分の商品を持つまでの記録で、事業づくりの順番が分かります。
③ 強みを発掘!AI壁打ちプロンプト:自己分析・顧客分析などのプロンプトで、自分の強みとお客さま像を言葉にできます。
各SNS・特典のご案内はこちらにまとめています。→ https://lit.link/isshy_ai_life
おわりに
Claudeの「メモリ機能」は、覚えさせる情報を先に仕分けておけば、お客さまごとに分けて使えます。
ただ、AIに何を覚えさせるかを決めるには、そもそもAIを自分の仕事にどう取り入れるかという考え方が必要になります。
文系出身でプログラミングに苦労した私は、『ChatGPT時代の文系AI人材になる:AIを操る7つのチカラ』で、AIは文章を書く力や言葉選びが活きる技術だと知りました。今の事業の立ち上げに役立った一冊です。
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