今週のAIトレンド記事 まとめ

今週は「新しくできるようになったことと、まだ分からないことを、セットで押さえる」という一本の線でつながる回になりました。ウェブページの文章がどれくらいAIで書かれているのか、AI検索で自分のページが何回表示されたのか、ChatGPTのタスクは何をきっかけに動かせるのか。3本とも、できるようになったことだけではなく、まだ分かっていないことや使うための条件まで並べて書きました。ひとりビジネスに役立つ視点で、それぞれの要点を短くご紹介します。


1.「英語ページの『10%』にAI執筆の兆候。」

アメリカの調査機関Pew Research Center(ピュー・リサーチ・センター)は2026年8月20日、英語のウェブページ49万件を調べた分析を公開しました。2026年7月時点の記録では、全体の「10%」に、AIが書いた、または大幅に手を入れた明確な兆候が見られています。ChatGPTが公開された2022年11月30日より後に公開されたと判別できるページだけに絞ると3分の1を超えますが、そもそも公開日がページの中に記録されているのは、1回に集めたページ全体の10%から15%程度です。Pewは、この公開日が分かるページの集まりを「ウェブの無作為な一部ではない」と自ら明記しています。この調査の対象は英語のページだけで、日本語のページは含まれていません。記事では、Googleが公式ドキュメントで「コンテンツがどのように制作されたかではなく、その品質に重点を置く」と書いていることも取り上げ、評価されるのは作成方法ではなく中身のほうだと解説しています。「AIに下書きを作らせているけれど、それが検索で不利になるのではないか」と気になっている方にこそ読んでほしい一本です。

▶ この記事を読む(https://www.liflow-partner.com/ai-trend/pew-ai-written-webpages-10-percent )


2.「AI検索での『表示回数』が見え始めた。」

Google検索セントラルの公式ブログは2026年6月3日、Google Search Consoleに「生成AIパフォーマンスレポート(検索)」を導入したと発表しました。対象になるAIの機能は「AIによる概要」と「AIモード」の2つで、このレポートで見られる数字は「インプレッション数(表示回数)」だけです。「クリック数」「クリック率」「掲載順位」「検索語句」は、このレポートには含まれていません。ただし、AI経由のクリックが計測されていないわけではありません。そのクリック数が出てくるのは、これまでの検索パフォーマンスレポートのほうです。今回のレポートにクリック数は出てきませんし、これまでの検索パフォーマンスレポートを見ても、AI経由の分がいくつかまでは分かりません。公式ヘルプは2026年8月25日に確認した時点でも「一部のウェブサイト所有者を対象にリリースされます」と書いていて、すべてのサイトで使える状態にはなっていません。さらにGoogleは、2026年8月13日以降のデータについて、このレポートの表示回数が実際より少なく出ていることを公式ページで認めています。「AIの回答に自分のページが使われているのかどうか、数で確かめる手がかりがない」と感じている方にこそ読んでほしい一本です。

▶ この記事を読む(https://www.liflow-partner.com/ai-trend/search-console-generative-ai-performance-report )


3.「ChatGPTのタスクが『時刻』から『出来事』へ。」

OpenAIは2026年8月25日、公式のリリースノートを更新し、ChatGPTの「スケジュール済みタスク」を時刻以外のきっかけでも動かせるようにしたと発表しました。きっかけにできるのは、「Gmailの新着メール」「Slackチャンネルへの新規投稿」「認可したGitHubリポジトリのプルリクエスト(プログラムの変更依頼)の動き」の3つです。ここで読み分けが要るのは、同じ8月25日に「無料版でもスケジュール済みタスクを作れるようになった」という別の更新も出ていることです。この2つは利用できるタスクの種類が違います。「出来事」をきっかけに動くタスクを作れるのはPlus・Pro・Business・Enterprise・Eduで、無料版とGoでは作れません。無料版とGoで使えるのは、単発・定期・モニタリングといった通常のスケジュール済みタスクです。「決まった時刻に動く自動化では、自分の仕事の実際の流れに合わない」と感じている方にこそ読んでほしい一本です。

▶ この記事を読む(https://www.liflow-partner.com/ai-trend/chatgpt-scheduled-tasks-event-triggered )


💡 今週のAIトレンドの大きな方向性は、AIができることが増えた分だけ、その範囲を自分で確かめてから使う段階への移行です。評価されるのは作成方法ではなく中身であること、AI検索で見えるのは「インプレッション数(表示回数)」だけであること、「出来事」をきっかけに動くタスクはプランで線引きされていること。どれも、公式が公表している範囲を読めば今日のうちに確かめられます。気になった記事から、今週どれか1つを実践してみてください。


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ChatGPTのタスクが「時刻」から「出来事」へ。