最近、Geminiの「Gem」(よく使う指示を登録できる機能)が、新機能「スキル」へ移行する予定だと発表されました。スキルは、よく使う指示を保存し、チャットで呼び出して使える機能で、無料プランでも利用できます。本日は、スキルでできることと、Gemからスキルへの移行の流れについて解説します。
【何が起きているのか】
Googleは2026年9月30日、Geminiのチャットで新機能「スキル」を全世界で順次提供し始めました。スキルは、文体や書式など、毎回入力している指示を名前を付けて保存しておける機能です。
スキルは、無料プランでも、Geminiのスキル作成画面で作成すれば、チャットで呼び出せます。
チャット欄に「@」または「/」に続けてスキルの名前を入力すると、保存した指示をそのチャットで使えます(私の無料アカウントのWeb版で確認)。
これまでの「Gem」は、11月にスキルへ自動で移行される予定です。Geminiの画面に表示されている案内では、移行の開始は11月17日とされています。
よく使う指示を保存して呼び出す
スキルの呼び出し方法は3つ
【個人ビジネスにどう役立つのか】
文章の書き方や表記のルールのように、AIに毎回伝えている指示をスキルとして保存しておけば、チャットのたびに同じ指示を入力し直す手間を省けます。公式ヘルプも、使い道の例として「独自の文体を一貫的に適用する」ことを挙げています。
● 例/ライター:記事の下書きをAIに作成させるたびに、文体や表記のルールを入力している。
- Before:毎回同じルールを貼り付けているが、うっかり忘れると文体がそろわない。
- After:ルールをスキルとして保存し、下書きを作成させるときに呼び出す。
私は記事の作成にAIを使うことがありますが、過去に、AIが作成した初稿に、私の経歴の事実と異なる内容が含まれていたことがあります。それをきっかけに、経歴の事実をまとめた資料を作りました。AIに毎回伝える情報は、一度きちんとまとめておくことが重要です。
「スキル」を登録しておけば、同じ指示を毎回入力しなくて済む
「Gem」→「スキルを作成」からスキルを作成できる
「スキルを作成」→ スキル作成画面トップ
「手動で作成」の作成画面
【始める前に知っておきたいこと】
使うのは、Gemini(無料プランあり/https://gemini.google.com/ )です。
アプリによって、スキルを利用できる場合とできない場合があります。PCではWeb版のGeminiで利用できます。
※Gemで使えるCanvas(文書やコードを編集できる画面)やDeep Research(詳しい調査をまとめる機能)などは、現時点ではスキルでは使えないと案内されています。また、公式ヘルプでは、Geminiの「アクティビティの保存」をオンにしておくことが、スキルを使う条件としています。
※スキルの対応環境や移行の予定は変わることがあります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
- Gemini アプリ向けのスキルを作成して管理する(Gemini アプリ ヘルプ):https://support.google.com/gemini/answer/17094296?hl=ja
- Gem からスキルへの移行について(Gemini アプリ ヘルプ):https://support.google.com/gemini/answer/18560919?hl=ja
無料プランのまま、Web版で試せる
「アクティビティの保存」をオンにしておく
【まとめ】
Geminiの「スキル」は、毎回入力している指示を保存すれば、無料プランでも繰り返し使える機能です。11月にGemがスキルへ移行される前に、まずはよく使う指示を1つ、スキルとして保存してみてください。
【トレンド分析メモ】
📈 業界の方向性:Googleは、すでに「スキル」の提供を始めており、個人アカウントの「Gem」も11月にスキルへ移行する予定です。
👨💻 今後1〜3ヶ月で準備すべきこと:Gemを使っている方は、11月の自動移行の前に、普段使っているGemの指示を1つスキルとして作り直し、同じように使えるか確かめておきましょう。
💡 注目キーワード:スキル(保存した指示をチャットで呼び出すGeminiの機能)/Gem(11月にスキルへ移行される予定の、これまでの機能)/「@」(チャット欄でスキルなどを指定する入力。「/」でも呼び出せる)
👇 さらに詳しい内容は10月24日(土)のブログをチェック!
【情報ソース】
Gemini アプリ ヘルプ「Gemini アプリ向けのスキルを作成して管理する」 https://support.google.com/gemini/answer/17094296?hl=ja (2026年10月22日確認)
Gemini アプリ ヘルプ「Gem からスキルへの移行について」 https://support.google.com/gemini/answer/18560919?hl=ja (2026年10月22日確認)
Gemini「リリースノート」 https://gemini.google/release-notes/ (2026年9月30日・10月13日の項目)
Google公式ブログ「Automate tasks with skills」 https://blog.google/products-and-platforms/products/gemini/automate-tasks-with-skills/ (2026年9月30日)
PC Watch「Geminiの『Gems』が新機能『スキル』に順次移行」 https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/2145779.html (2026年10月5日)
【ファクトチェック報告】
- 確認済み事実
- 提供開始(2026年9月30日に全世界で展開):一次情報=Geminiリリースノートと公式ブログで確認。PC Watch(10月5日)も同じ日付で報道。
- スキルの内容(指示を保存し、チャット欄で「/」を入力して選ぶ/オンのスキルはGeminiが自動で使うこともある):一次情報=Gemini アプリ ヘルプ(日本語版)で確認。公式ヘルプには「/」が近日中に「@」に変わる予定と書かれていますが、筆者の画面ではチャット欄に「コネクタやスキルなどを指定するには「@」を入力します」と表示され、「@」と「/」のどちらでもスキルを呼び出せました。
- 有料プランが不要なこと(「スキルは Google AI サブスクリプションがなくても利用でき、チャットで使用できます」)と利用条件(18歳以上・個人のGoogleアカウント・アクティビティの保存がオン):一次情報=同ヘルプで確認。
- 使える場所(Web版・モバイルアプリ・MacのGeminiアプリ)と、Canvas・Deep Researchなどがスキルで使えないこと:一次情報=同ヘルプと「Gem からスキルへの移行について」で確認。
- 無料の個人アカウント(日本・ブラウザ版)で、スキルの画面に入り、作成ボタンと「推奨」のスキル(「多様な視点の提示」「会議の準備」など)が表示されること:筆者の無料プランの画面で確認。
- 未確認情報
- 筆者の画面では、用意されているスキルを追加して呼び出すところまで確認しました。「作成」から自分で一から作って保存するところは確認していません。
- 無料プランでスキルを使える回数は公表されていないため書いていません(公表されているのは、作成数に上限がなく、同時にオンにできるのは100個までという点だけです)。
- Windows版のGeminiアプリでスキルが表示されるかは確認していません。
- 注意事項
- 公式ヘルプでのGemの移行時期の表記は「2026年11月」です。「11月17日」は筆者の画面のGemのページに表示された案内(「11月 17, 2026に、Gem のスキルへの移行が自動的に開始されます。」)によります。11月17日はスキルの提供開始日ではありません。
- 公式ヘルプの間で、スキルの画面への入り方の記載が食い違っています(「カスタマイズ」から入る記載と「設定」から入る記載)。筆者の画面では「カスタマイズ」の中に「スキル」がありました。本文では、スキルの画面への入り方は扱っていません。