調べ物をAIに任せる前に決める「3つ」のこと
※本記事はプロモーションを含みます
競合がいくらで売っているのか。
その制度は自分の業種でも使えるのか。
調べ始めたはずが、開いたタブが20個になって、どこに何が書いてあったのか分からなくなる。
そんな午前中を過ごしたことはありませんか。
今回は、ChatGPTの「Deep Research(ディープリサーチ)」という機能を入り口に、調べ物をAIに任せるときの手順をお伝えします。
結論から言えば、任せる前に「目的」「情報源」「自分で確かめる数字」の3つを決めておくだけです。
この3つを決めずにAIへ調べさせると、返ってくるのは、よくできているけれど自分のビジネスには使えないレポートです。
Deep Researchは、調べ始める前と調べている途中に関与できる
Deep Researchは、複数の情報源を読み込んで調べ、出典付きのレポートにまとめるChatGPTの機能です。
OpenAIの公式ヘルプによると、情報源にできるのは、自分がアップロードしたファイル、公開されているウェブ、指定した特定のサイト、有効にしているChatGPTのアプリです。
この機能には、誤解しやすいところがあります。
Deep Researchは、依頼したあとは人間が関与できない機能ではありません。
公式ヘルプによると、ChatGPTは調べ始める前に調査の計画を示し、利用者はそれを確認して変更できます。
走り出したあとも途中で止めて、調べる焦点や情報源を変えられます。
調べる範囲の指定も2通りあります。
入力した「サイト」や「ドメイン」だけに限定する方法と、それらを優先しながら「ウェブ全体も検索させる」方法です。
そして、出来上がったレポートには必ず引用または情報源へのリンクが付きます。
料金の面では、Deep Researchは無料版でも制限付きで使えます。
使える回数の上限は公式に公表されておらず、利用上限は設定画面から「利用状況」→「使用状況」で確認する形です。
上位プランほど使える量が増え、公式はPlus(月額約3,000円)を「拡張」、Pro(月額約16,800円から)を「最大限に利用」と説明しています。
※利用環境や料金プランは変わることがあります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
- 内容の説明(提供元公式):https://help.openai.com/ja-jp/articles/10500283-deep-research-in-chatgpt
- 料金プラン(提供元公式):https://chatgpt.com/ja-JP/pricing/
任せきりにするのでも関与し続けるのでもなく、3か所だけ人が判断すればいい。
材料をそろえた提案のほうが通った
私は営業時代、百貨店やGMS(総合スーパー)を担当していました。
商談の相手は、百貨店では各店舗のバイヤー、GMSでは商品本部のマーチャンダイザーでした。
新人の頃、商品の良さを一生懸命に語りました。
まったく通りませんでした。
通るようになったのは、実際の「販売実績データ」をそろえて持っていくようになってからです。
同じ商品でも、どの規模の店舗で、どの時期に、どれくらい動いたのか。
その材料を並べると、相手は自分で判断してくれました。
ここから学んだことは、ひとつです。
判断する人が見たい材料を、先に決めてからそろえる。
調べ物も同じだと考えています。
Deep Researchは、材料をそろえる作業をとても速くしてくれます。
けれど、どの材料が必要なのかを決めるのは、今も自分です。
任せる前に決める「3つ」のこと
✅ ステップ1:この調査で答えを出す問いを1つに絞る
「競合について調べて」では、返ってくるレポートも広く浅くなります。
「同じ商圏で同じ価格帯の店が、この3か月にどんな売り方をしているか」まで絞ります。
公式ヘルプも、簡単な事実確認には検索を、深さと網羅性が必要なときにはDeep Researchを使うよう案内しています。
急ぎの調べ物までDeep Researchに回すと、待ち時間が増える分、かえって遅くなります。
✅ ステップ2:信頼する情報源を先に挙げる
メーカーの公式サイト、業界団体のページ、公的な統計。
自分が「ここに書いてあるなら使う」と思える場所を、調べさせる前に挙げます。
挙げたサイトだけに限定するか、それらを優先しつつウェブ全体も検索させるかは、その都度選べます。
ここを決めておくと、まとめ記事や個人のブログだけを根拠にしたレポートが返ってくるのを避けられます。
✅ ステップ3:自分の目で確かめる数字を、先に決める
出典が付いているのは、あとで自分が確かめられるようにするためです。
ただし、出典が付いていることと、その数字が自分のビジネスにそのまま当てはまることは別です。
返ってきたレポートの出典を、全部見直す必要はありません。
「提案書に載せる数字」「値付けの根拠にする数字」「仕入れの判断に使う数字」。
このような判断を左右する重要な数字だけは、リンク先を開いて自分の目で見ると決めておきます。
次のプロンプトは、調べさせる前に、この3つを整理するためのものです。
調べたいことが頭の中でぼんやりしている段階で使うと、問いの立て方から手伝ってくれます。
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# 役割
これから行う調査の準備を整理する担当者
# 背景
私は〇〇(エリア)で〇〇(業種)を個人で運営しています。
今回調べたいのは〇〇(調べたいこと)です。
調査の結果は〇〇(提案書・値付け・仕入れの判断など)に使います。
# 依頼
次の3点を整理してください。
① この調査で答えを出すべき問いを、1つの文にまとめる。
② その問いに答えるために見るべき情報源を、重要度に応じて5つまで挙げる。
③ 返ってきた結果のうち、私が自分の目で確かめるべき数字を3つまで挙げる。
# 制約
- 私が書いていない事実、数値、事例を推測で追加しないこと。
- 情報源は、公式サイト、業界団体、公的な統計など、信頼のおけるものに限ること。
- 一般的な調査の進め方の解説は書かないこと。
# 出力形式
①②③の見出しを付けた箇条書き。
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返ってきた3点に、出所がはっきりしない情報源が混ざっていたら、そこは消してから使ってください。
「推測で追加しないこと」の一行を外すと、見るべき情報源の欄に「業界の口コミサイト」のような、出所のはっきりしない場所が並びます。
そういう場所の数字は、あとからリンクを開いても、誰が数えた数字なのか分かりません。
確かめられない材料を、最初から調査の対象に入れない。
そのための一行です。
目的を1つに絞り、信頼する情報源を先に挙げ、自分の目で確かめる数字を決めてから任せる。
出荷前の最終確認だけは、自分の目で見ていた
自動車部品加工業をしていたころ、私が扱っていたのは樹脂製の自動車内装パネルでした。
工程は研磨からバフ(回転する布などで表面を磨き上げる機械)まで。
部品の形が複雑で機械化が難しく、作業の80%は手作業でした。
親会社の品質基準は、1ミリの加工崩れも許されないものでした。
だから、最終検品と出荷確認だけは必ず自分の目で行っていました。
全部の工程を自分ひとりで確認していたわけではありません。
出荷する前の最終確認だけ、人が見る。
そう決めていたから、他の時間を加工そのものに使えました。
調べ物も、この形が使えると思っています。
読むページを1件ずつ自分で開くのをやめて、提案書や見積りに載せる数字を中心に自分で見る。
任せる範囲を広げるほど、確かめる場所は具体的に決めておく必要があります。
まとめ:AIは「答えを出す相手」ではなく「材料をそろえる相手」
Deep Researchに任せられるのは、情報を集めて出典付きに整えるところまでです。
どの数字を自分のビジネスの根拠にするかは、リンク先を開いて自分で決めます。
使うツールは1本で足ります。
● ChatGPT:Deep Researchで下調べを任せる。
→ 無料版でも制限付きで使えます。使える回数の上限は公式に公表されていません(https://chatgpt.com/ )
まずは今週調べようと思っていたことを1つ選んで、上のプロンプトで問いと情報源を整理するところから始めてみてはいかがでしょうか。
調べる前の準備を、ひとりで組み立てられるようにする
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おわりに
調べる範囲を決めて、確かめる数字を選ぶところまでが、今回お伝えした「自分でやる仕事」です。
ただ、競合の売り方や相場がそろったあとに、では自分はどこで勝負するのかを決める場面が残ります。
私が読んだ本のなかでは、『最高の戦略教科書 孫子』が、この場面で考える助けになりました。より実践に近い戦術書で、「戦わずして勝つ」など、目からウロコの内容が詰まった一冊です。
調べた結果を値下げ以外の打ち手につなげたい方は、一度手に取ってみてください。
▼ 調べた結果を、どこで勝負するかの判断につなげるなら
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